3 つの分野の専門知識
Our Specialities
ウェブ
Web
最新のウェブ技術のトレンドを踏まえた技術戦略や実装についてのコンサルティングを提供しています。
ウェブ技術は、特定のベンダーや OS、デバイスに依存しないマルチプラットフォーム対応技術であり、多くの人にとっての共通言語です。社会の課題に挑戦する新たなサービスの創出にあたり、ウェブ技術を使ったソリューションを採用することで、その適応範囲は格段に拡がります。単一プラットフォーム向けの実装でも課題の解決が可能かもしれませんが、そこにウェブ技術を取り入れることで、より多くの開発者の参加や想定以上のサービスとの連携が可能となります。実装者の期待を越えるイノベーションを促進するのも私たちの目的です。
WebDINO Japan では、家電や組み込み、IoT といった相互に繋がる様々なモノを組み合わせたビジネス構築において、どのようなかたちでウェブ技術を活用できるかのご相談を承っています。ブラウザーエンジンや JavaScript エンジンの移植やカスタマイズ、ウェブアプリの実装やパッケージ管理など、ウェブに関する幅広い専門知識と実装経験に基づき、新しい領域やデバイスでも最適な技術の選定と実装をお手伝いします。
ブラウザー
Browser
ブラウザーのスペシャリストとして、デバイスや用途に合せたブラウザーの移植やカスタマイズはもちろん、ブラウザーを利用した調査・研究もお引き受けします。
WebDINO Japan は、前身の Mozilla Japan 設立当初より長きにわたり、ブラウザーベンダーの日本支部という立場でブラウザーと共に歩んできた経験を持つ組織です。現在、各ブラウザーの実装と特徴、開発経緯や最新の議論など、ブラウザーに関する体系的な知見を活かしたアドバイスが可能です。
ウェブ技術が急速に進化と拡大を続ける中で、新たな利用シーンにブラウザーを導入する際、用途に応じて最適なブラウザーの検討・移植やカスタマイズを行います。また、ブラウザーや JavaScript エンジンを利用したパフォーマンスやネットワークに関する検証など、ブラウザーの実装と拡張性、最新のウェブ技術、ネットワークなど幅広い知見を活かした調査・研究もお手伝いいたします。
オープン
Openness
オープンソースソフトウェアの開発やソフトウェアのオープンソース化、オープン手法のビジネスへの適用についてのお手伝いを行っています。
「オープンソース」という言葉を生んだ Netscape、またその後身である Mozilla プロジェクトの系譜を継承する組織として、これまで数多くの講義や講演活動を通じて、オープンソースの普及・啓発に努めて参りました。近年では、あらゆる分野に「オープンの風」を吹かすべく、ハードウェアやデザイン、人材育成といったソフトウェア分野以外の多様な領域でのオープンソース手法の活用拡大を目指す様々なプロジェクトへの挑戦を続けています。
こうした「オープンソースプロジェクトの当事者」「オープンのプロ」として、オープンソースの利用・開発・公開はもちろん、ハードウェア・知財・プロジェクトのオープン化やコミュニティとの連携などについてのコンサルティングを行っています。
ご相談例・事例
Our Solutions
WebDINO Japan ではウェブ/ブラウザー/オープンの適用領域拡大に関わる業務を広くお受けしています。
- スマートデバイスや組み込み Linux 端末向けカスタムブラウザー開発
- 家電・組み込み製品向けのブラウザーエンジン移植と最適化
- 特定機器向けウェブベース HMI やアプリ管理システムの設計と構築
- ウェブとネイティブのハイブリッド実装によるシステム開発
- ブラウザーとアプリケーション層での通信の調査・研究
- コンテンツ配信システムとネットワークの調査・開発
- ソフトウェアとハードウェアのオープン化とそのライセンス検討
- ウェブ技術戦略やモバイル技術戦略のコンサルティング
事例 ウェブベースの遠隔在宅医療システム構築
高齢化社会に対応する遠隔在宅医療の社会実装を目指す産官学連携プロジェクトにおいて、病院の医師と在宅の患者を繋ぎ、患者の状態をリアルタイムに把握可能な超高解像度カメラやセンサーなどの遠隔制御とデータ収集を行う実証実験システムを、ブラウザーやウェブ技術を中心として実装しました。
このように、新たな社会の課題を解決するシステムの社会実装において、ウェブ技術を利用することで、ウェブの適用領域を拡大しつつインターネットの価値を社会に還元する取り組みを行っています。
事例 動画配信サービス利用時の品質データの調査・研究
AI や IoT を背景として、インターネット通信へのニーズは自動運転車の遠隔運転のように低遅延を求めるもの、災害時通信など高信頼性を求めるものなど、用途に応じた制御が求められています。特に、5G 環境下ではネットワーク動的制御が広く導入される中、インターネットの通信の 6 割を占める動画配信サービスの通信制御は大きな課題です。
そこで、YouTube を始めとした動画配信サービスを実際にユーザーが利用する際の品質データを分析・公開し、ネットワーク資源の有効活用と品質向上に役立てる調査研究プロジェクト「Web VideoMark」を実施しています。
事例 組み込み Linux プラットフォームへのブラウザーエンジン移植
HTML5 以降アプリケーションプラットフォームとして発展を続けるブラウザーエンジンは、PC やスマートフォン・タブレットあるいはテレビなどの家電・ゲーム機・VR/AR/MR デバイスなどに留まらず、ビルの集中管理パネル、工場の機器制御画面など、組み込み製品向けの HMI 環境としての利用が広がっています。
組み込み環境で HTML5 を利用したいという需要に応えられるよう、弊社では「Gecko Embedded」プロジェクトにて Firefox のブラウザーエンジン Gecko をルネサスエレクトロニクスの産業用プロセッサー「RZ/G」シリーズに移植しています。